「家が暑い・寒い」「外の音がうるさい」「窓が結露する」こんな不満は、窓リフォームをすることで解決出来ます。
窓のリフォームって、大変じゃないの?引っ越したり、お金沢山必要だよね!?
良くこんな声を耳にします。
今回は、こんな疑問を解説します。
【この記事はこんな人にオススメ】
- うちの家って寒いんだけど・・・
- 窓リフォームって、どんな工事?
- 一度、引っ越さないといけない?
- 高いんでしょ?
こんな疑問をお持ちの方にオススメです。
順を追って解説いていきますので、最後までお付き合い下さい。
窓に求められる役割
窓は、玄関ドアなどと共に建築用語では「開口部」と呼ばれます。
その名の通り家の中で唯一、外部と内部を繋ぐ役割をになっています。
そんな窓が担う役割は意外と沢山あります。その役割をみると家の不満の原因は、窓をリフォームすれば改善できることが分かります。
【窓の役割】
- 断熱性能(熱を伝えにくい)
- 採光性(室内に光を入れる)
- 通風(室内に風を入れる)
- 眺望性(外の景色を眺める)
- 防音性(静かさ)
- 防露性(結露しない)
- 外観のアクセント(見た目)
- 防犯性(泥棒に入られない)
- 耐久性(災害・長持ち)
- 耐風性(隙間風・台風)
- パッと思いつくだけで、10個あります。
- 火事の耐火性能とか、防虫とか言い出すとキリがありませんね!
(窓の役割)の中で、不満に思われている項目はないでしょうか?
窓のリフォームをすることで、その不満が改善できる可能性があります。ここからさらに解説していきます。
昔の窓と今の窓
窓のリフォームをすると、結構不満が改善してしまいます。
それは、昔と今の窓の性能の違いです。
【昔の窓】
- アルミの枠で熱を伝えやすい
- ガラスが1枚ガラス
- 精度があまり良くない
- もっと古いと木製サッシで隙間だらけ
そのため、
- 厚い・寒い(熱が伝わりやすい)
- 結露する
- 劣化しやすい
- 隙間風が酷い
- 外観がボロボロ
なんてことになっていると思います。
これが、現在のサッシになると大きく改善しています。
「断熱・気密・水密」などの各項目に規定数値が設けられて、管理されています!
【現在の窓】
- 高断熱(熱を逃さない)
- 高遮熱(日差しを入れない)
- 高気密(風を入れない)
- 高水密(水を入れない)
- 耐風圧(台風に強い)
だから
- 「暑さ・寒さ」が改善します
- 結露も改善します
- 隙間風が激減します
- 台風や大雨でも安心
- 防犯性もアップ
という訳です。
その他にも、使い勝手が改善されていたり様々な面で改善されています。
また、窓の品種や位置を変更することが出来れば、最初にあげた「窓の役割」の採光性や通風性の改善を検討することも可能です。
窓リフォームの効果
暑さ・寒さの改善
「夏暑く・冬寒い」当たり前のことですが、窓リフォームすることで、改善させることが可能です。
上の図の通り、冬場に家の中の熱の50%異常が窓から逃げていきます。夏の外の暑さの70%以上が、窓から入っていきます。
だから、窓の断熱性を高めてあげることで、家の「寒さ・暑さ」を低減することが可能です。
断熱性が高まれば、冷暖房効率も高まるので、お財布にも優しい!窓リフォームの方法によって、性能も変わってきます。
遮熱性が改善
主に夏場に、太陽熱が入ってくるのを防ぐ「遮熱」の性能も改善することが出来ます。
外部の熱を遮断する、特殊金属膜を使った「LOW-Eガラス」や外付けのブラインドを窓に設置することで、夏場に窓から入ってくる熱をカットすることができます。
また、UVカット性能も併せ持っていますので、紫外線対策も可能。
これも冷房効果に大きく影響します
結露の改善
窓のお悩みで、多いのが結露の問題。
冬場加湿すると窓辺がビッショリ。なんてことが良くあります。
これは、部屋の中の湿気を含んだ暖かい空気が、窓辺の冷たい外気で冷やされて、窓に付着することで、結露が起こります。
こちらも窓リフォームで解決できます。
要は、内外の温度差が窓を通して伝わることが原因です。断熱性が高まれば、自然と結露が低減します!
結露は湿度・温度の条件が揃えば発生します。結露が絶対に発生しない窓は存在しないので、ご注意下さい!
結露に関しての詳しい内容は下記。
防音性の改善
防音・遮音性能についても、窓のリフォームで改善できます。
過去の窓と比べて、現在の窓は気密性が高まっています。気密性は隙間が少ないことを示しています。
隙間が少なくなることで、外部の音を遮断することができるようになります。
防音性能に関しては、内窓をつけることが一番効果的です。
防犯性のアップ
昔の窓に比べて、今の窓は、鍵の性能も向上しています。
かけ忘れの防止機能がついています。
下の枠部分の外から見えない部分に、メインとは別の補助錠がついています。
このように、簡単に開けられないような工夫がされています。
見た目の改善
これまでのボロボロに劣化したサッシを取り換えることで、内外の見た目を改善することができます。
- 内外からの見た目:窓交換・カバー工法
- 中からの見た目:内窓
で改善することが出来ます。
使い勝手の改善
これは、一概には言えませんが、窓交換をした場合など、建て付けの調整をしてもらうことで、開閉がスムーズになったり、大型の取手を付けてもらって、楽に開閉できるようになったり。
リフォームのやり方によって改善できる部分が変わってきます!
窓リフォームの種類と工法
窓のリフォームには、やり方が何種類かあります。
工事の規模や価格、掛かる日数が変わってきます。
【窓リフォームの種類】
- 窓交換:窓そのものを取替
- カバー工法:リフォーム用の窓を上から設置
- 内窓:今のある窓を生かして、内側に設置
- ガラス交換:今の窓のガラスのみ交換
【その他工事】
- シャッター、雨戸の取り付け
- 外付けシェードの取り付け
ざっくりと、4つの工法による窓リフォームがあります。また、窓以外の工事でも開口部の環境を良くすることが出来ます。
もちろん、どの工法を採用しても、断熱・防音・結露対策等の改善は可能です。
それでは、個別に見ていきます。
窓の交換
窓そのものの交換工事です。
これは、工期も費用も一番掛かる方法です。
- 外壁をカットして、撤去
- 古いサッシや下地撤去(内装含む)
- 新しい窓の取り付け
- 防水処理
- 外壁仕上げ
- 内装仕上げ
※2階の窓などの場合は、足場を設置する必要があります。これにも費用と時間が必要です。
手間が掛かりますが、全てが新しくなるので「リフォームした!」という満足感は味わえます。もちろん選択肢も広くなります。
【メリット】
- 内外とも新品になる(窓周り)
- 見た目は、その他の工法より綺麗に仕上がる。
- 最新の新築向けサッシが自由に選べる
- サイズ交換も場合によっては可能
- 品種交換も可能(引き違い→縦滑りなど)
【デメリット】
- 施工費が掛かる
- 工期も長く掛かる
やはり、全てが新しくなるので、自由に選択できるというのが1番のメリットです。また、新設するような物なので、サイズ交換や窓の開閉の種類を変更することも可能です。
もちろん、場合によって対応出来ないことも多々あります。
外壁の塗装や張替えなどに合わせて、外観を綺麗にされたい方にオススメの工法です。施工費は掛かりますが、その他の工法と比べて、製品代は安く済みます。たくさんの窓を交換する場合などは、1箇所の単価は下がります。
カバー工法
既存のサッシ枠の上から、リフォーム専用窓を設置する工法です。
特徴としては、既存のサッシ枠の上から、新しい窓枠を被せて設置。その後に、一回り小さい窓を吊り込んで終了となります。
そのため、窓自体の取替のように解体工事や、大掛かりな普及工事が必要ありません。
また、部屋の内側から工事できるため、足場の設置も必要ない工法です。
【メリット】
- 工期が短い(1窓当たり、2時間〜半日)
- 施工費が安く済む(解体、足場不要)
- 内外共に見た目が新しくなる
- ガラスの種類は選べる
- 1本からの工事でも、大きく費用が変わらない。
※もちろん、断熱・防音・結露対策、使い勝手全て改善できます!
【デメリット】
- 既存の窓枠の上に枠を設置するため、窓がひと回り小さくなる。
- カバー材や目隠し枠の分、内外共に枠が太くなる
- 窓交換に比べて、窓の種類は少ない
- 内窓やガラス交換と比べて、かなり割高
- 複数本の交換工事でも、費用は落ちない
どうしても枠が太くなります。ここは残念ポイントです!ただ、大掛かりな工事が必要なく、見た目も性能も改善できるという点では、良い工法です。
内窓の設置
こちらは一番お手軽で、性能とコストバランスが取れた工法と言えます。
- 現場を事前に採寸して、サッシをオーダー
- 今ある窓の内側の木枠に、樹脂製のレールをビスで取り付け
- 樹脂製の窓を内側に追加
- 調整して終了
これだけの工事です。1窓当たり1時間程度で設置可能です。
【メリット】
- 最短1時間の簡単施工
- 解体等の大掛かりな工事は一切なし
- 窓が物理的に2個になるので、性能は他の工法より良い(断熱・防音・結露共)
- 1箇所単位で気軽に設置できる(費用も安価)
【デメリット】
- 外側は既存のサッシそのまま
- 取り付けできない場合がある
- 対応品種が少ない(4種類程度)
- 2回窓を開けないといけない
費用も安価、工期も1時間と気軽に依頼できる工事です。詳しくは、別記事を作っているので、是非確認して下さい。
ガラス交換
こちらは、お手軽にガラスのみ交換する方法です。
- 既存のガラスを採寸
- 現場でアタッチメント取付けて、ペアガラスや真空ガラスに交換
- 窓を戻して終了
という感じの工事です。
【メリット】
- お手軽工事で安上がり
- 1窓ごとに実施できる。
【デメリット】ガラス以外何も変わらない
- ガラスは良くても、枠の性能がついて来ない
- 性能改善が限定的
- ペアガラスの重みに枠がついて来ない
- 開き勝手は改善しない
デメリットの方が多い工事です。
ガラス以外は触らないので、性能改善と言ってもガラスの部分だけです。
【詳しく解説】
- 断熱性もガラスは良いが、枠はそのまま→枠は冷たい、結露する
- 隙間風もそのまま
- サッシの使い勝手、重たいなどの部分もそのまま
- ガラスが重くなる分、サッシ枠は大丈夫?→1枚ガラスより2枚ガラスの方がもちろん重い。
ガラス交換のリフォームはあまりオススメ出来ません。ガラスが割れてしまったからついでにとか、1部屋だけどうしてもとかなら良いかも知れません。
その他工事
窓そのものを、リフォームする以外にも、断熱性能などを改善する方法がありますので、ご紹介!
シャッター・雨戸工事
こちらは、断熱性能というよりも、防犯であったり災害(台風対応)のリフォーム工事となります。
ここ数年、見た目が悪いということで、防犯ガラスに変更して、シャッターは付けないという家が増加していました。
ですが、最近の大型台風が頻繁に上陸する状況を受けてシャッターの需要が高まっています。
シャッターや雨戸は新築の時でなくても、後付けが簡単に出来ます。
最短で60分で工事可能ですので、お気軽工事の部類に入ります。
特に大きなデメリットはなく
- 台風時に飛来物を防げる
- 防犯対策になる
点が、最も多いご要望です。
またその他では
- 電動シャッター
- 目隠ししながら風を通す
などの最新のシャッターにも対応しています。
台風は増える一方ですので、需要は一気に高まっています。災害への備えはお早めに!
シェード
窓の外側にシェードを付けて、夏の直射日光を遮ろうという物です。
こちらも最短30分のお気軽工事です。
条件を満たせば、壁や天井・窓に穴を帰ることなく、簡単に取り付けでき、簡単に取り外しができます。
カーテンは部屋の内側で熱をカットしますが、シェードは外部で太陽をカットするので、効果がぜんぜん違います!
【メリット】
- ゴーヤのカーテンより断然かっこ良い
- 30分での簡単設置で、費用も安価
- 太陽熱80%とカットと効果も大
- 邪魔であればしまえる
【デメリット】
- スッキリはしているが、冬場は邪魔
- 手動で引き出す必要がある。
- 後から2階に設置するのは大変(足場、梯子)
シェードは気軽に設置できて、効果も実感できる優れものです。是非、夏前にリフォームしてみて下さい。
リフォームをお考えになった方は、下記も参考に!
まとめ
住宅に置いて、窓は重要な役割を持っています。
ただの出入り口ではありません!
そのため、色々な不満が出やすい場所です。ご要望とご予算に応じて、リフォームの内容をご検討頂くことが大切です。
気になる店は、プロに確認するのもありですね!