『リクやん』お役立ちブログ
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家の結露の原因と対策。豆知識と対策。

なんで結露は発生するのか?断熱性の高い窓や断熱材を使ったのに、結露する・・・商品がおかしいんじゃないの!?施工が悪いんじゃないの!?と思われてはいませんか??どんなに断熱性が高く、気密性の高い家でも条件が整えば結露は発生します。我が家も、超高気密高断熱ですが、結露は発生しています。その原因と対策について、今できることはあるのか?解説していきます。

結露の正体

皆さんご存じの通り、結露の正体は水蒸気です。

  • 冬の寒い朝にカーテンを開けたら、窓がビショビショ。
  • お風呂に入っていると天井からしずくが垂れてきた。
  • 冷えた飲み物のコップの周りに水滴がついている

日常、よくある現象ですね!そして、皆さん経験あるだろうし、それが結露ということも知っていると思います。

住宅における結露発生のメカニズム

  1. 室内で水蒸気が発生する。
  2. 水蒸気を含んだ空気が窓に触れる。
  3. 冷たい外気が窓の表面温度を下げる

つまり、室内の湿度が高くて、窓の温度が低いと窓に結露が発生しやすくなるということです!!

古いお家で、隙間風がビュービューの家なんかは、結露しなかったりします。今の家は、全般的に気密性が高いため、昔に比べて結露が発生しやすくなっています。鉄筋コンクリートのマンションも同じです。なので、対策をしていない家や断熱材の入り方が悪い家は壁の中で結露を起こします。

結露対策の基本

結露が発生するメカニズムは上記の通りです。ざっくりと対策の基本を考えると

  • 家の中の水蒸気を減らす(換気をしっかりする)
  • 空気を循環させる(1ヶ所に水蒸気が滞留しないようにする)
  • 家の壁・窓・ドアの断熱性を上げる(内外の温度差を小さくする)

ということになります。

結露は家や暮らしの大敵

結露は窓に水滴がつくから、拭けばいいやという感覚の方いませんか!?

結露は暮らしの大敵です。病気の原因になったり、家の寿命を短くする原因になりますよ!!脅しでなくて・・

結露は病気の原因

湿度が高い部屋は、カビやダニを繁殖させる環境です。カビの胞子やダニの糞が空気中に浮遊すると、健康を害する原因となります。これが、アレルギーや喘息などを引き起こすと言われています。

そして、カビやダニの死骸を食べに、またダニが発生してくるという負のスパイラルに陥っていきます。

結露は家や家具の傷みの原因

結露は家や家具の美観を損ねます。建築資材や家具のほとんどは木製のため、常に湿気のある環境では建築物の耐久性を損なわせる原因となります。見えるところで行くと、結露している窓辺の床などは、腐って変色していることが良くあります。また、クローゼットの中に湿気がたまったり、もっと言うと壁の中まで結露しているケースもよく見られます。壁の中が結露し、断熱材にカビが生えて、見えないところから胞子が飛んでくるなんていうこともあります。

木造建築であっても、鉄骨、鉄筋コンクリートであっても、内部は木で仕切られたりしています。湿気にはとても弱いことを覚えておく必要があります。

今の住まいのまま、結露対策

調理中や食事中は換気する。

調理中と食事中は、湯気として大量の水蒸気が発生しています。これをため込むと、結露の原因になりますので、しっかりと換気を行いましょう。

入浴後の換気

これは当たり前ですが、水蒸気の発生場所として一番大きいのは、お風呂です。冬場寒いからと言って換気を止めるケースがありますが、入浴後はしっかり換気しましょう。また、浴槽にお湯が溜まっている場合は、浴槽にフタをすることで水蒸気の発生を止めることが出来るのもポイントです。

寝るときの換気と空気の循環

就寝中は、人間の体から汗などとして多くの水蒸気が発散されています。だから、寝室を締め切って寝たりすると、空気が循環しなくなり、寝室に湿気がこもってしまいます。少しドアを開けたりして、空気を循環させたり、窓を開けて新鮮な空気を取り込んでから、寝るなどの工夫が必要です。

洗濯物の部屋干し

洗濯物の部屋干しは、湿度をぐっと上昇させます。除湿器などを使いながら、室内干しをすることで、湿度の上昇を抑えるようにすることが大切です。

カーテンを開けよう

カーテンや障子を締め切っているだけで、窓とカーテンの間が湿度の高い空間になります。発生した湿気は、すぐ横の窓に冷やされて、すぐに結露につながります。カーテンなどは長時間閉めっぱなしにせずに、細目に開けて空気を入れ替えるようにしましょう。

窓にあたる風

強い風が直接窓にあたることで、窓の熱が奪われえて、窓の温度が下がり、結露が発生しやすくなります。風が直接、窓に当たらないように樹木を植えたり、シャッターを閉めるなどの工夫をすることで、結露が軽減できます。

冬場の暖房について

冬の時期は、水蒸気が発生しないエアコンや電気ストーブなどの、密閉型の暖房を使うこと。密閉型の暖房機は、燃焼ガスを発生させてないため、水蒸気が出にくいです。

加湿器の設定

インフルエンザ対策や、風邪予防などで加湿器を使う家庭が増えてきています。ただ、適度な環境を維持するために、室温20度、湿度50%前後にすることをおすすめします。加湿器などで湿度を上げすぎないように40~60%程度を維持するようにしましょう。

湿度は高すぎてもカビ・ダニが発生しやすくなります。逆に低すぎるとウィルスなど活動が活発になります。適度な設定にすることで、両方を防ぐことができます。

窓の断熱対策

ソース画像を表示
国交省HPより

窓の対策は、窓についた水蒸気が冷えて、結露にならないように、窓の表面温度が下がらないようにするグッズです。いくつか紹介。

①手っ取り早く断熱シートを貼る

一番簡単な方法です。ホームセンターなどで販売されている断熱シートを窓ガラスに貼り付けるものです。

メリットは手軽・簡単にはがせる。

デメリットは、見た目が悪い・すぐに剥がれてくる・効果が小さい

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②内窓を取り付ける

これは、窓の内側にもう一つ窓を取り付けるというものです。

メリット:断熱効果が凄く高い・遮音効果もある。見た目は外からはわからない。

デメリット:自分で出来ないことはないが、施工が大変。業者を入れるとお金がかかる。窓を開けるとき2回開けないといけない。

③ガラスのみの交換

これは、今のサッシをそのまま生かして、ガラスのみ交換をする方法です。

メリット:見た目はそのまま・効果はまあまあ

デメリット:業者の工事となるので費用が高い。

④サッシ丸ごと交換

これは、外壁を剥がして、サッシごと交換するという方法です。

メリット:最新型のサッシに付け替えることが出来るため、効果は〇

デメリット:工事がかなり大掛かりでかなりの費用が掛かります。

最後に

我が家は新築で、断熱対策と結露対策をしっかりしたつもりでしたが、それでも結露は発生しています。ご紹介した通り、住まい方の工夫というものも必要になります。いきなり家を建て替えたり、リフォームしたりすることは難しいので、生活の工夫を紹介しました。ぜひ試してみてください。

ABOUT ME
リクやん
最近、家を新築した38歳の3児のオヤジです。住宅関連業界に務める私が、仕事を離れて、自由なことを書いています!!普段、仕事では言えない、本音や私見、偏見タップリです( ̄▽ ̄) 家のプランニングやメンテナンス、暮らしに関する情報を、新築した実体験も交えてプロの視点で発信しています。その他、ビジネス関連やバスケットボール関係の商品レビューもアップしています。
リフォームは必ず相見積もりをとりましょう!

リフォーム工事は、新築工事と違い一定の基準がありません。その家ごと、依頼する業者毎に工事の提案や内容がことなります。特に、適性価格と言う物が分かりにくいものです。

リフォーム依頼の場合は、必ず3社以上の見積もりをとりましょう!

 

価格だけに拘り過ぎることは、工事の質を落とすことに繋がりかねませんが、複数社を比較することで適正な価格や、より良い提案を発見できることが多くあります。

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