コロナ渦で、手洗が習慣化してきました。折角なら蛇口に触らずに手を洗いたいですよね?大掛かりな工事や高い費用を払わずに、電気工事不要の後付けで設置できる商品がありますので、ご紹介します。
どのやり方も、器用で少し知識のある人であれば、DIYで取付可能です。
洗面用後付け水栓の紹介にあたって
これまで、キッチンの自動水栓は紹介をしてきましたが、洗面向けの物をご紹介していませんでした。
ハンドソープとアルコールは自動のディスペンサーを購入したけれど、水栓だけは手で出し止めしているという声も多く聞きます。
自動水栓にする場合、洗面台ごと取り替えないといけないケースも多くあるのは事実です。
ただ、今回のケースに当てはまれば、簡単に後付け出来ますので、最後まで読んでみて下さい!
前提として、システムタイプの洗面化粧台は、ほとんどの場合「専用水栓」となっているので取付は出来ませんので、ご注意ください。
洗面用の後付け自動水栓とは?
洗面用の後付けの自動水栓の種類は大きく2種類
どちらのタイプも、電源工事不要で設置することができます。(電池式)
- 既存の蛇口にセンサー付きの部品を後付けする
- 既存の蛇口をセンサー付きの自動水栓に交換する
①の方法は、部品を取り付けるだけなので「なるべく費用を掛けたくない」「今の水栓をそのまま生かしたい」と言う方にオススメの方法です。
②の方法は水栓ごと交換をしてしまうため、①に比べると費用が掛かることと、設置できる洗面が随分限定されます。
②の場合は、最近の洗面化粧台専用水栓が設置されている場合は、ほぼ対応出来ません。
後付けのメリット・デメリット
- 蛇口に触らず衛生的
- 閉め忘れ防止(節水)
- 簡単工事で、費用も抑えられる
- 取り外しも可能なので、賃貸でも設置できる
ポイントとしては、元々の自動水栓に求めらる機能をお手軽に設置できると言う部分が最大のメリットです。
簡単に取付け・取外しが出来るのも大きなメリットです。
- 見た目がかっこ悪い
- 設置できる水栓がかなり限定される
- 電池切れがある
デメリットの部分は見た目が大きいです。
後付け感満載の見た目になるので、カッコが良いとは言えません。
また、電池式または、充電式になるので電池切れが発生します。
後付け水栓の種類
後付けのセンサー式水栓には様々なタイプがあります。
- 左側:既存の蛇口の先端に取付けるタイプ
- 真ん中:既存の蛇口の上から被せるタイプ
- 右側:蛇口本体を交換するタイプ
それぞれ取り付けタイプごとに、設置可否の注意点などを見ていきましょう。
蛇口先端に取付けるタイプ
蛇口の吐水パイプの先端に、下のセンサー本体を取り付けることで自動水栓にすることが出来ます。
蛇口の先端の形状が適合していれば、取付が可能ですので、3タイプの中では比較的多くの蛇口に設置が可能なタイプと言えます。
- 後付けタイプなのにスタイリッシュ
- 本体下部と横の箇所にセンサー
- USBでの充電で6ヶ月連続使用可能
- 付け外しが簡単にできる
デメリットをあげるとすると、後から付けた感が出てしまう。
【取付適合確認方法】
設置に当たっては、吐水口の形状による対応可否と温度条件・水圧条件がありますので注意してください。
特に温度や水圧は対応範囲内でなくても設置出来てしまいます。その場合、破損や変形により漏水するなんていうリスクもあるので、特に注意して下さい。
より細かく見てみましょう。
取付アダプターが用意されており、このアダプターが適合する水栓に取付可能です。
アダプターは大きく「外ネジタイプ」「内ネジタイプ」に分類されていて、それぞれ3種類の口径に対応できるようになっています。
特殊な水栓形状でなければ、ほとんどの水栓に設置が可能です。
最新の水栓に見られる、浄水器内蔵型やデザイン水栓などの、蛇口先端が太いタイプには設置出来ませんので注意が必要。
逆に言うと、賃貸住宅などの昔からある水栓には設置出来ます。
蛇口の上から被せるタイプ
これは、昔ながらの単水栓の蛇口の上から、センサー付きのカバーを被せるイメージです。
- 「グッドデザイン賞」受賞のスタイリッシュ水栓
- 低コストで、短納期で設置が可能(電源工事不要)
- 節水
- 一体感が出て、後付け感がない
デメリットは、取付可能な水栓が少ないこと。
動画が分かりやすいので参照してください。
市販のリチウムイオン電池(2CR5)を使用しており、簡単に交換が可能です。1日100回使用の想定で、3年間使用可能。
また、センサーの他に手動スイッチも備えていますので、洗面器に水をためたい場合などに便利です。
【取付可能な水栓品番(メーカー)】
T205(TOTO)、LF-1(LIXIL)、7000(KAKUDAI)
K5(KVK)、Y50J(SANEI)
取付可能なメーカー水栓は、かなり限られた表記になっています。ただ、形状さえあえば、これ以外の水栓にも取付が可能なようです。
【取付方法】
取付方法も意外と簡単です。
ハンドルなどの部品を外して、アダプターを設置、本体取付、電池取付で完了です。
このようにカバータイプはスタイリッシュで簡単取付なのですが、対応できる水栓が少ないのがもったいない。幅が広がれば需要はいくらでもありそうですね。
蛇口本体ごとを交換するタイプ
こちらのタイプは蛇口自体を交換してしまうタイプです。
- 交換タイプですっきり見た目
- 交換タイプでも電源工事不要
- 水栓の取付穴の径が合えば取付可能(穴径22~28mm)
- 自動機能・手かざし機能あり
デメリット、製品丸ごとの交換になるので、取替が大変
水栓を丸ごと交換するので、一度、根元から水を止めて、水栓を取り外す必要があります。
【取付時の注意点】
- 既存の水栓の取外し
- 新しい水栓の取付台座を設置
- 給水の接続(フレキ管などでOK)
- 水栓本体の取付
- 電池の取付
- 調整
これだけのステップで取付が可能です。
注意点としては4点
- 取付部分が平であること
- 取付穴の径が22mm〜28mmであること
- 水温が1~40度
- 水圧0.05MPa~0.74MPa
こちらを確認出来れば取付が可能です。
基本的に、穴径だけ合えば設置が可能となります。レンチなどの工具と少し知識があれば取付は可能です。HPより取説もダウンロード出来ます。
まとめ
自動水栓の後付けは気軽に設置できる反面、デメリットもあります。
1番の問題は洗面化粧台にはほとんど取り付かないということです。
逆に洗面器と呼ばれる陶器の単体の水栓に対しては、比較的取り付けられる場合が多いので、そういった洗面をお使いの方や、賃貸のキッチンなどに取付が可能です。
コロナ渦で手洗が当たり前になり、自動水栓のニーズが高まっていますので、売り切れも出てきています。
お早めにご検討を!