最新のユニットバスの床ってすごいですよね??
一昔前までは、タイルの貼ってある床で「乾かない」「冷たい」「滑りやすい」「掃除しにくい」と4拍子揃った床が当たり前だったのに・・・
今では、その殆どが解決されてきている。「乾きやすい」「冷たくない」「掃除しやすい」「滑りにくい」。本当かよ!!?
と言うことで、それぞれレビューしていきたいと思います。
我が家のお風呂は、LIXIL『アライズ』なので、その『キレイサーモフロア』なる床で評価していきたいと思います。
今回は、床の乾きやすさを評価!
最近ではあまりメーカーも発信しなくなっているような気がする「短時間で乾きます!!」て言う床。実際にどの位の時間で乾くのか!?
乾かすために、注意すべき点はあるのかなどをまとめていきます!!
お風呂の床の変遷
最近のお風呂の床が乾きやすいのは、なぜ??
今までのお風呂の床は、タイルを貼っていたり、樹脂製でも凹凸のないものが殆どでした。その為に表面張力が働き、水が玉になってしまい乾燥に時間が掛かっていました。
そこで、細かい溝を切ったり、表面を加工することで表面張力が働かなくして、水を溝から効率的に排出することで、短時間乾燥が出来るようになりました。
TOTO社製の「カラリ床」が先駆けとして有名になりましたよね!?
早く乾く床のデメリット
ですが、この溝を細かく切ったことで、「汚れが詰まる」「ブラシが無いと掃除できない」や、表面張力を分解するために表面に細かい加工をしたことで「ピンクや黒のカビが生える」などの意見が多かったようです。
最新モデルの床は!?
一番最新モデルの各社の床を見てみると、床の溝を減らしたり、溝幅を広げたりと改良が加えられています。
TOTOのカラリ床も、上記のモデルは溝幅を広げて、溝の通りを縦横揃えて掃除に配慮がされています。
我が家に入れたLIXILのお風呂も、目地幅を広げたり、縦横の目地を通したりと改良されたモデルになっています。
それに伴い、「床が短時間で乾く」や「翌朝には床が乾いている」などのキャッチコピーがなくなったり、表記が小さくなっています。どのメーカーのホームページでも扱いが小さくなっているように感じます。
では、お掃除のしやすさを追加して改良されたモデルの床は、乾きにくいのか!?
メーカーもPRを減らしていると言うことは、少し悪くなっているのだろうなぁ・・とは思いますが、やはりお風呂の床は朝乾いている方が良い!!!
実際にはどの程度乾くのか
最新モデルの床は乾きやすいの!?を検証
と言うことで、我が家の床で実験したいと思います。入居3ヶ月ですので、間違いなく最新モデルの床と言うことでレビューしていきます。
共通条件
当たり前の話ですが、お風呂の乾燥は、浴室内の湿気に左右されます。換気をしなかったり、浴槽にお湯が溜まったままだったり、水栓から水がポトポト漏れているような状況では絶対に乾燥しません。
また、晴れの日か雨の日かでも乾燥状態は間違いなく変わります。ですので、以下の条件で検証を実施してみました。
- 窓とドアは閉めた状態
- 換気扇は回しっぱなし
- 浴槽の水は無い状態
- 晴れた日(雨の降っていない日)
- 検証日は11月上旬(気温は20度くらい)
室温や湿度にも左右される部分は大きいです。
また、窓とドアは閉めた方が効率的に換気が出来ると言われています。ドアにある「ガラリ」と言う通気穴から換気扇までの空気の流れが出来ることで、浴室内の空気を効率的に循環できるようです。
窓を開けてしまったりすると、窓から換気扇への最短ルートで空気が流れてしまい、部屋全体の空気の入れ替えが出来なくなります。
検証:入浴直後
まずは、入浴直後の床を見ていただきます。
(掃除は毎週出来るだけしていますが、汚いのはご容赦下さい・・・)
まずは全体です。所々、溝に水が残ってしまっていますが、全体的には溝の方に水が排出されて溜まっていない状態ですね。
外周部分を見て頂くと、溝がありませんので、水が残ってしまっている状態です。
次に、溝に水が溜まってしまっている部分の拡大写真です。
イメージ的には溝から排出されずに、溜まってしまっているという感じがします。溝の無い部分が、浴槽の真横の部分になります。浴槽の影になってもいます。
続いて、排水口の周辺です。(髪の毛・・ごめんなさい。でもへばり付かずにまとまってますよ!!くるりんポイっ・・・)
排水口周辺は水の出口が近いからか、水は床に馴染むように広がっており、水滴や水溜りのようなものは殆どの見られません。こうなれば、明らかに早く乾く気がします!!
検証:4時間経過後
こちらが、1枚目と同じシャワーのある周辺の床です。影になっているのでシャワー水栓の本体です。水が床に馴染んでしまっていた部分は、乾いています。
ですが、溝にから流れずに溜まってしまっていた部分については、全く乾いていません。
同じく、同部位の拡大写真です。こちらは入浴直後の写真でも解説した通り、明らかに溝に溜まってしまっていた部分です。
その部分については水が残ってしまっています。また、浴槽の横の溝の加工の無い部分についても水が残っている状態です。
同様に排水口の周辺です。こちらはキレイに乾いています。入浴直後より、水はけが良く明らかに乾きそうな気配がしていました。
浴槽エプロンの影になる部分は水気が残っています。
4時間経過での状況ですが、この水溜りの変化を見ていると直ぐに乾くようには思えません。
排水口周辺には出来ない溝の水溜りが出来る原因は何でしょうか??
溝に水溜りが出来る原因
※洗い場床のモザイクパターンにリンス等の成分がこびり付くと水はけ性能が落ちてしまいます。
1.浴室用合成洗剤(中性)をかけて、2~3分おきます。
2.FRP床は先割れ加工の浴室用ブラシで、床まわりのコーキング材やタイル床はスポンジでやさしくこすります。
※床面は溝に沿ってお掃除します。
※目地やコーキング材を硬いものでこすらないでください。切れたり、はがれることがあります。
※目地やコーキング材が切れたり、はがれている場合は、漏水する恐れがありますので修理を依頼してください。
※タイル床のタイルに割れ、欠け、傷 が生じた場合は、修理を依頼してください。
3.洗剤が残らないように、水で洗い流します。
LIXILHPより引用
メーカーホームページを検索すると上記のような指南がありました。
要は、リンスや体の皮脂汚れが床に付着して、溝が目詰まりを起こしているため、溝を水が流れていかずに、水溜りになってしまうと言うことらしいです。
確かに、水溜りになっている部分は、シャワーをする際に経って浴びたり、体を洗ったりする場所です。と言うことで指南書の通りゴシゴシ洗ってみました!!
お掃除後の乾燥具合を検証
お掃除後の床の乾燥の状況ですが・・・
すいません・・・時間の関係で同じ時刻、同じ時間という訳にはいきませんでした。
今回は、AM1:00に入浴して、AM7:00の状況です。時間は2時間伸びてしまいましたが条件としては夜の方が気温も低く乾きづらい環境です。日にちは1日ずれです。
検証:6時間経過後(お掃除後)
結果は、
まず、全体像です。明らかに床は乾いています。水溜りも見られずカラッとしています。
水溜りになっていた浴槽の横です!!
水残りは随分少なくなりましたが、やっぱり残っています・・・・泣
一番左の浴槽の横の溝のない部分が乾いているところを見ると、掃除が足りなかったということだと思われます・・・
水はけの良い排水口周りです。
ここはきっちり乾燥しているので問題なし!!
検証:9時間後(お掃除後)
これは全ての部分できっちり乾きました!!
お掃除なしの場合であれば、これでも乾いていなかった可能性が強いです。水はけを良くして水滴をなくすことが、重要であることがわかります。
まとめ
- 換気は間違いなく大事
- 影になる部分は乾きづらい(カウンターの下、浴槽エプロンの下)
- 短時間乾燥床は水はけが命。溝を詰まらせない掃除が必要
1. 床の乾燥には換気することが一番大切。これは当たり前の事実です。
2. 我が家のユニットバスは、カウンターなどの影になる部材を全て無くしていますの で、湿気がこもる場所が少ないという良い環境にはありますが、浴槽の影になる部分の乾燥には少し時間が掛りました。
(ユニットバスのプランニングの工夫については、下記のリンクよりご確認下さい)
3. 短時間で乾くという最新式の床は、溝から水を排出する「水はけ」が命!!溝が汚れていては、「水はけ」が悪くなり、水溜りが出来、乾燥に時間が掛かる。
以上の3点に気をつければ、床をカラッとした状態に保てます。
雨の日などは乾きづらくなると思いますが・・・。
朝、靴下で浴室に入って、「あっ・・・」と言うことが防げると思います!!