ハウスメーカーや大手ビルダー、大手リフォーム店の標準仕様で設定されている2種類のトイレ。TOTOのZJトイレとLIXILのベーシアトイレです。どちらもカタログ非掲載のオリジナル商品で、情報も少ないと思います。
どう違うの?どちらの便器が良いの?
どちらも有名メーカーの安定した商品ですが、どこが違うのか?
リクやんの偏見も含めて、デザイン・清掃性・機能性で比較していいます。
- ブランド力、安心感で選ぶなら、TOTO
- 機能性、清掃性で選ぶなら、LIXIL
結論から行くと、上記です。
やはり、老舗の安定感・安心感、ブランドで選ぶならTOTOになると思います。おそらく、ハウスメーカーもビルダーもブランドイメージからTOTOを押すのではないでしょうか?
ですが、我が家も採用していますが、ブランドイメージで劣るLIXILは、機能性やバリエーションでその部分をカバーしようとしています。実際の使い心地で行けばLIXILのトイレの方が使い勝手が良いと思います。
それでは、見ていきましょう!
「ZJ」「ベーシア」のそれぞれの細かい機能や住宅会社専用品については、別の記事を参照
デザイン
これは、各人の主観です。
それぞれ角ばったデザインが好き、流線型のデザインが好きなどあるので、見る人によって変わるでの、一概には言えません。
写真の角度が同じでなくて申し訳ありません。
見た感じは、結構似たデザインです。どちらかというとTOTOの方が角ばったデザインで、LIXILの方が丸みを帯びたデザインではないでしょうか?
メーカー同士、真似をしあう部分があるので、人気が出たデザインに寄っていく傾向にあります。
清掃性
便器部分、タンク部分(機能部分)など部位に分けて、見ていきたいと思います。
トイレにおいては、これが一番重要な機能になるのではないでしょうか?
便器部分
- フチレス形状
- 高清掃性の陶器加工(セフィオンテクとアクアセラミック)
- 抗菌加工
- 渦を発生させる洗浄
- 配管部分のサイドカバーなし
大枠の機能面では共通の部分が多いです。
高清掃加工のトイレについては、各社主張があり、セフィオンテクとハイパーキラミックが同等で、アクアセラミックのみ水垢に強い加工だと言う主張もありますが、なんとも証明が難しい部分があり、そこはざっくり共通扱いです。
便器のフチ
よく気にされるポイントがフチの有無です。
毎度、撮影角度が違い申し訳ありません・・・(T ^ T)
どちらもフチはありません。
ただ、フチがある方が良いのか、ない方が良いのかについては議論が別れます。
フチありの良さ、フチなしの良さについては、別記事で判断して下さい。
陶器の形状
陶器の形状については、どちらもスッキリした形状になっています。
そして、どちらもサイドカバーがついていないので、配管部分の凸凹がある便器形状です。ここは、住宅会社専用トイレに共通したデメリットと言えます。
これが嫌な場合は、カタログ掲載の一般品を購入しましょう。
陶器で1点異なる部分があります。便器を固定するビスです!
TOTOのZJトイレには、便器を床に固定するためのビスのキャップがありますが、LIXILのベーシアトイレにはありません。
「男性が座って用を足す」ご家庭は、そんなに影響はないかも知れません。
「立って用を足す」場合は、小便が垂れるとこのビスのところに、汚れが溜まるので注意が必要です。
タンク部分(機能部分)
タンク部分は両製品共に、樹脂製です。
陶器性に比べて、お掃除はややし辛くなりますが、加工性の良さから、スッキリとした形状で見た目のデザインを良くすることが出来るのが特徴です。
- 樹脂製タンク
- 継ぎ目のない便座
- 本体お掃除リフト機能
タンクのお掃除面でも、共通点が多いです。
やはり競合を意識した商品になっています。
違いは「洗浄ノズル回り」です。両社、考え方が異なります。
【TOTO社の場合】
- ノズルは1本でお尻とビデを兼用
- 除菌水でノズルの内外共に除菌洗浄
- 一本で洗浄するので、おしりとビデのちょうど良い位置に当たる
【LIXIL社の場合】
- ノズルは、おしり・ビデ用を別に2本
- 先端が着脱して掃除が出来る、買い替えが出来る
- ノズルの自動洗浄機能も搭載している(除菌水ではない)
- 2本に分かれているので、お尻とビデで角度違う
このように同じ洗浄機能のノズルに関しても、大きくことなります。
当たり具合を重視した1本ノズルで、洗浄方法を工夫することで清潔に使えるようにしているTOTO。
お尻とビデを物理的に2本に分けることで、女性も安心して使え、先端も交換できるように配慮したLIXIL。
LIXILのトイレは、お尻の洗浄の角度が少しずれているようにも感じますが、お尻のノズルの汚さを考えると別になっていた方が清潔に感じます。個人的にですけど・・・
機能性
機能的な部分で大きく異なる部分はほぼないです。
- 自動洗浄
- 自動便座開閉なし
- 温風乾燥なし
違いはバリエーションです。ZJは1グレードに対して、ベーシアは3グレード展開になっていいます。
機能 | ZJ | ベーシアBA1 | ベーシアBA2G | ベーシアBA3G |
自動洗浄機能 | ○ | × | × | ○ |
お掃除リフト機能 | ○ | × | ○ | ○ |
脱臭2モード | 1モード | 1モード | 2モード | 2モード |
ざっくりの比較ですが、TOTO社ZJは1グレードの設定で、LIXIL社ベーシアの一番上のグレードとほぼ同機能になります。
ハウスメーカーなどで、どちらを選んでも同じ金額です!と言って出されるのはベーシアのBA3Gグレードとなります。
ただ、価格を抑えたい場合などに、グレードで調整できる点がメリットとなります。
ハウスメーカーの標準仕様はほとんどが、ZJとBA3Gとなっています。
保証期間
部位 | TOTO | LIXIL |
便座部 | 1年 | 2年 |
便器部 | 2年 | 2年 |
無料延長保証 | 記載なし | +1年 |
通常の水回り製品に関しては、保証期間は2年、機能部分(電気部分)に関して1年というメーカーがほとんどです。
LIXIL社は、オーナー登録をすることで無料で1年保証期間を延長するサービスを実施しています。
その他、各社有料の延長保証を用意していますので、別記事を参照。
ブランド力
トイレといえば?
「TOTO」
ではないでしょうか?
ブランド力では圧倒的にTOTOではないでしょう
まとめ
国内のトイレシェアのトップ1・2を争うメーカーが、大手の住宅会社やリフォーム店向けに展開しているトイレの機種比較をしてみました。
お互いに意識して、開発しているのか似た部分が多いです。
ただ、各社の考え方なのか、細かな部分での違いはありました。
圧倒的なブランド力で勝るTOTO。そこを細かな機能面でカバーしているLIXIL。と筆者は感じました。
何を重視するのかによって、選択は変わってくると思います。
客観的に比較していますので、トイレ選びの参考にして下さい。