住宅用のトイレは、床置き式が当たり前。便器と床の設置面に、尿やホコリが溜まって匂いが上がる。旦那には、座ってさせてるけど・・・なんてことありますよね!?
ウォシュレット付きトイレ・キャビネット付きトイレ、タンクレストイレに続く第4のトイレ「壁掛トイレ」!
ということで、ついに住宅向けに各メーカーから壁掛トイレが発売されましたので、レビューして行きたいと思います
【第1〜3はこちら】
壁掛トイレのご紹介
TOTO:住宅用壁掛トイレ FD
メリット
第4の便器!壁掛トイレのメリットについて
キャビネットでスタイリッシュ
トイレ後ろにキャビネットが付いているので、キャビネットの木目と天板、陶器のカラーでスタイリッシュにコーディネートすることが出来ます。
そして、通常露出するトイレやウォシュレットへの給水ホースや電源コードがキャビネットの中に隠れます。これが思いのほか、すっきりするし、掃除がしやすくなります!
赤〇のコードです。どうしても露出してしまうのが、これまでの便器です。壁掛け便器では隠れています!
広々デザイン
これまでの収納付きトイレでは、壁から壁にぴったり納まるタイプですっきりでしたが、今回の壁掛けトイレ「FD」では、キャビネットをコンパクトにデザイン(幅430㎜)。
加えてトイレも壁掛け式のフロートデザイン(浮いたデザイン)のため、スッキリコンパクトなので、日本の狭いトイレでも広がりを持たせて設計することが出来ます。
そして、便器下の照明がさらに、浮遊感を演出しスタイリッシュに見せます!
何と言っても清掃性
壁掛け式のトイレの一番の売りは、清掃性の良さです。
これまでショッピングモールなどで、見かけた壁掛けのトイレは、水を流して床を清掃出来るというのが、一番の採用理由です。ただ、壁掛けのトイレは後ろに大掛かりな鉄の骨組みを組んで、そこに便器を引っかけて施工してます。そのため、これまでは住宅に展開出来ていませんでした。
今回は、コンパクトな骨組みを木質の下地に固定することで、住宅向けで、壁掛けトイレを実現しています。以前から、実は壁掛けトイレがありましたが、今回はデザインもブラッシュアップされて追加発売されました(^^)
通常のトイレは便器と床の間に、おしっこや埃が溜まって、きったないです。。。
これは、接地面がない上に掃除が出来ていしまいます!
これが、一番良い!
デメリット
そんなにデメリットはありませんけど、強いていうなら
強度・耐荷重(実績が少ない)
ショッピングモールや高速のSAで採用されてきた壁掛けトイレが住宅に持ち込まれる上で、どうしてもゴツイ骨組みが組めなくなっています!
しっかりと壁補強をした上で、耐荷重は224kgです。
この耐荷重を高いとするか低いとするか!実際に、子供が便器の上で跳ねたら・・・座る時に足が滑ってドスンってなったら、一時的に掛かる体重は・・・と少し強度的に心配なのは事実です。
ボキって折れることはないでしょうけど、先端が下がってきたりはありえますよね。
値段高い
新商品・高付加価値商品は、基本的に高い!
こちらの「壁掛トイレ FD」の定価は¥298,000~¥300,000弱。掛け率・・・世にいう値引き率も20%程度と、結構高額になります。
収納はない
後ろはキャビネットになっていますが、実際は便器をつるすための骨組みと水を貯めるタンクが入っているんので、収納はほぼほぼありません!
LIXIL フロートトイレ
LIXILのフロートトイレも特徴としてはTOTOと同じです。
メリット
すっきりデザイン
LIXILのフロートトイレも、壁掛けトイレならではの浮遊感のある見た目とキャビネットの木目とコーディネートできる点でスッキリ・スタイリッシュにトイレを演出できるという点で共通しています。
給水ホースや電源コードが背面のキャビネットに隠れて、スッキリするという点も共通して、メリットに挙げられるポイントです。
LIXILの背面キャビネットの特徴は、両サイドの壁から壁までぴったりと納められる点です。対応間口は75cm~80cmの範囲となります。
注意点としては、その範囲外のトイレには設置出来ないという点です。
一般的な尺モジュールの住宅の3尺であればぴったり施工できる寸法です!
清掃性
こちらも「FD」同様に、壁掛けデザインですので、清掃性が一番の売りです。
この画像がかなり分かり易いですね(^O^)/
地味に、後ろにキャビネットがあることで、便器の後ろ側の床を掃除しなくてよくなるのもメリットです!
デメリット
対応間口が狭い
LIXILのフロートトイレの1番の問題は、対応間口が狭いということです。
対応間口:750〜800mm
この間口意外には対応できないです。エンドパネルなども用意されていないので、片側が壁で片側がオープンの場合も不可。対応間口を外れた場合は、建築で壁を付加したり・腰までの壁を起こしてもらう必要があります。
これは致命的に、採用しづらいポイントです!TOTO「FD」との1番の違い。
750mmよりも小さな間口への対応はいらないと思いますが、800mmよりも間口の大きなトイレはいくらでもあるので、エンドパネルなどでの対応があったら良いな!と思います。
まあ、補強とか設置の絡みもあるとは思いますが。
値段高い
タイプは1種類で定価¥389,000-です。
値引率も良くない商品です。こう言った、指名買いの要素の強い商品は、各メーカーとも強気の価格設定になっています。
強度・対荷重(実績が少ない)
明確な対荷重記載はありませんが、かなりの補強や固定が必要です。
※ちなみに、洗浄便座(ウォシュレット等)の対荷重は100kg前後です!
TOTO「FD」とLIXIL「フロートトイレ」の違い
対応間口
この部分が一番大きいと思います。TOTO「FD」は2021年2月発売の新商品です。つまり、今月発売!
- TOTO「FD」:間口を選ばない! 幅430mmのコンパクト設計で、独立設置可能。
- LIXIL「フロートトイレ」:対応間口750~800mm。それ以外の場合は、壁を起す必要あり。
見た目やデザイン面は、別として、設置出来る・出来ないという点からみて、TOTOの対応力が勝ります!
デザイン面
キャビネットデザイン
対応範囲の部分にも、関わりますがコンパクトなキャビネット好きか、壁壁のにぴったり納まるキャビネットが好きかというポイントにもなります。
これは、主観の問題!
カラー展開
- TOTO:キャビネット2色×天板5色の、10パターン
- LIXIL:キャビネット2色(天板同色)の、2パターン
カラーバリエーションでは「FD」が圧倒しています。ただ、カラーのトレンド的にはLIXILの退色した淡く荒い木目の方が、今っぽい雰囲気に仕上がっていると思います。
照明
「FD」と「フロートトイレ」は、共に間接照明が設置されています。必要かどうかは微妙ですが、どちらもデザインを際立たせる演出となっています。
- TOTO:便器下から、床に向かってLED照明
- LIXIL:キャビネット壁際に、縦のラインLED照明
まあ、好き好きではないでしょうか?
個人的には、縦ラインの方が、まだ意味があるかなと思います。
まとめ
壁掛トイレ全般
【メリット】
- 壁掛トイレの最大のメリットは清掃性
- デザイン:キャビネットの木目とコード類が見えないのが◎
【デメリット】
- 高い
- 垂れないか不安(もちろん保証はあります)
TOTO vs LIXIL
- 対応範囲:TOTO圧勝(設置間口を選ばない)
- デザイン・照明:好みの問題
- カラーバリエーション:TOTO圧勝(10パターン)
全体まとめ
これまで、住宅向けではあまり見られなかった壁掛けタイプのトイレ(TOTOでは一部ありました)。やっぱり、清掃面が1番のポイントです!
床面に設置されていないということが、どれだけ清掃しやすいかというところです。
費用面が許せば、1番のオススメトイレですね(^O^)/
あまり出回っていないトイレだからこそ、工事に関しては、安心して任せられる工事店に任せる必要があります。下記の記事もご参考にしてください。