最新版のトイレって、意外とトラブル多くないですか!?
- 詰まり
- 紙残り
- 臭い
一番、多く寄せられるのが、この3つです。この原因と対策について、考えたいと思います。
結論
原因は、節水のし過ぎです(´∀`)
コマ目に流しましょう!です。
これだけでは、え〜ってなると思うので、後ほど、他の対策も出していきます。
でも、これが1番の対策ですよ( ̄▽ ̄)
最近のトイレについて
最新のトイレでは、約5Lで大洗浄、4Lで小洗浄という物が主流になっています。メーカーによって、4.8Lだったり、3.8Lだったりしますが、そんなのは微々たる物です。ただ、エコブームによって、節水争いが加熱して、無茶な水量で流すようになっているのが事実です。
一昔前のトイレ(15年程度前)までは「13Lで大小区別なし!」とか、10年前くらいで「画期的、8Lの超節水!」とかってやってたのですが、ここ最近で一気に半減しています。
つまり、製品の仕様がギリギリのため、少し前の感覚やアパートに住んでいた時の感覚で流すと、トラブルが起きます!
要は、13Lあれば紙をたくさん使っても、たくさんの汚物を一気に流しても、水の勢いで強引に流せていた物が、水量が少なくなったので流せなくなったと言うことです。
メーカーの設計上、5Lの水量で便器の中から配管まで流せれば良いと言う設計です。なので、1回の洗浄では、配管の中で紙や汚物が止まっていて、流すたびに押し出し式で配管内を流れていきます。現在のトイレはその程度の水量・洗浄力しかないのです!
上記の写真は、北九州になるTOTOさんのミュージアムです。トイレの歴史・進化が分かります!
1.トイレの詰まり
最近のトイレが詰まりやすい原因
これは、昔から良くある現象ですが、最近のトイレは昔よりも詰まりやすいのは事実です。原因は、「最近のトイレについて」の項目に記載の通り、節水が進み過ぎているのが主な原因です。
トイレの種類と性質
トイレには大きく分けて2タイプあります。
【洗い落とし式】
【サイホン式】
その他、サイホンゼット式や各メーカーがオリジナルの洗浄方式を出していますが、基本的にはこの2つ。サイホンゼット方式もサイホン方式の進化版と言っても差し支えないと思います。
一般的には、洗い落し式が旧型で安価、サイホン式が新式で高級タイプに採用されると言うイメージが定着していますが、最近のトイレは洗い落し式が増えて来ています。
それは、なぜか・・・?
節水になると、サイホン式は詰まりやすくなるからです!
サイホン式は、コーヒーのサイホン式と同じで、配管内を水で満たすことにより真空状態にし、水や紙・汚物を一気に引き込み洗浄する方式です。特徴としては、流した時に、ゴボゴボと水を巻き込む音がするので、割と洗浄音がうるさいです。
この引き込む作用により、一気に流す作業で水量が少ないと詰まりやすくなると言うのです!
なので、節水が進み過ぎた昨今、上記の通り水の溜まっている面積が少なく・水の跳ね返りの多いトイレが再び脚光を浴びているのです(笑)
その他詰まりの原因
- 紙の使い過ぎ(意外とこの原因多いです)
- 何か物が詰まっている(過去、メガネと鉛筆がありました)
- 便秘で一度の量が多すぎる(たまにあります)
対策
コマ目に流す
「はぁ〜?」と言われそうですけど、これが一番手間もお金も掛かりません。「2回流したら、節水の意味がないじゃないか!?」とも言われそうですが、10L使っている便器よりもよっぽど節水ですし、紙を沢山使い過ぎた時や、今日は溜まってるなぁと言う時だけ、2回に分けて流せば良いのです!
これが、一番効果があります!
友達の子供で、超便秘の子がいて、1週間に一回しか大便をしない子が大便をするとカチカチで大量に出すらしいです!あまりに詰まるので、これをメーカーに問い合わせると、割り箸で切ってから流してくださいと言われたそうです・・・汗
水量を増やす
実は、取説とかにも書いてありますが、トイレの水量って簡単に増やせる機種があります。
大体、5Lを6Lとか、5Lを8Lとかくらいですが、リフォームなどで配管が細くなっている場合に対応する用だそうです。
ボタン操作のみで、簡単に増やせますので、やり方のリンクを貼っておきます!
【TOTO社洗浄水量変更方法(便器毎の方法が記載されたページ)】
【LIXIL社 洗浄水量変更方法(サティス系掲載ページ)】
https://faq.lixil.co.jp/faq/show/6093?site_domain=default
※旧型のタイプや、組み合わせタイプのトイレについては、タンク内の金具を調整する必要があるので、自分でするのは難しい
配管の問題
その他原因では、配管の問題があったりします!
- 勾配は、1/100を確保
- コの字に曲げない
- 通気をとる
などなど、細かい規程がありますが、結構適当に配管されているケースが多く、床の下で配管がグニャグニャ曲っている家もあります。
その場合、洗浄不良を起こしたりします!
紙残り
紙が残りやすい原因
紙が残りやすい原因も、やはり洗浄水量が少ないことに起因します。
製品的には、洗い落し式トイレで発生しやすい現象です。サイホン便器の場合は、強力に引き込む力が発生するので、詰まりさえしなければ紙も残らず排出してくれます。
逆に、洗い落し便器になると、水の落下の勢いだけで流す単純構造のため、水の量がそのまま排出能力になります。水が単純に少ないと、紙を押し流し切れずに残ったり、汚物のカスが残ったりしてしまいます。
最近のトイレが、洗い落し式が増えているため、この紙や汚物のカスが残る現象が増えています!
対策
基本的には、詰まりの対策と同じです!
特に、水量を増やすと言うのは、効果的な方法ですね。
臭いについて
臭いの原因については、様々ありますが、今回はトイレの溜まっている水(封水)が切れてしまい汚水の臭いがあがってしまうケースです。かなり、強烈な臭いがします。
封水切れの原因について
原因の特定については、発生頻度などである程度見分けることが出来ます。
通気が取れていない(発生頻度多い)
トイレの排水管は、1階と2階で合流しています。
お風呂やキッチンも家の外の地中で合流しているケースがあります。排水枡と言われる、家の外のマンホールみたいなところで合流しています。
そのため、通気管(通気弁)を設置していないと、1階のトイレを流したり、お風呂の浴槽に溜まった水を流すと、2階のトイレの配管内の空気を引っ張ってしまい、最悪、溜まっている水(封水)まで引き込んで流してしまいます。
発生頻度:毎日お風呂やトイレを流す度に発生
通気を設置することで、配管内の空気を引っ張られた際に、通気管を通して外の空気を取り込むことが出来るため、封水を引っ張られることを防ぐことが出来ます。
下記の通り、メーカーの施工資料の中にも記載があります。
まれに、新築でも設置していないお家がありますね・・・
紙が残って、毛細管現象で引っ張られる(発生頻度少ない)
これは、紙残りの延長線上のお話で、流れきらずに残ったペーパーが、便器の隅に引っ掛かってしまい、ペーパーに水がジワジワ吸い出されると言う現象が起こります。
発生頻度:不定期で数ヶ月に1度とかのペースで発生
下手くそな絵ですいません。。。試行錯誤の跡が残ってますが。。。
このように、見えない便器の奥で紙が引っ掛かって、吸い出すイメージです。
対策
通気が取れていない場合
- 建築屋に言って、通気を設置してもらう
- 自分で排水枡のフタを通気つきにしてみる
1.通気がそもそもついていない場合は、通気弁を設置してもらうのが手取り早いですが、場所によっては工事が大掛かりになったりもします。
こんなやつを設置します!臭いは出ないけど、空気は入るみたいなやつです。
2.排水枡は上に写真を載せた、家の周りにぐるっとある奴です。勿論これも、建築屋に言って交換してもらうのが一番ですが、諸事情で言いにくい場合などは、自分で簡単に交換することが出来ます。
家の周りにある排水枡のフタを開けて、トイレやお風呂を流した時に流れてくる場所のフタを交換します。どちらも流れてくる枡に設置するのがポイントです。外して交換するだけです。
サイズがあるので、注意して下さい。75、100、150mm
紙残りの場合
こちらの場合も、詰まり同様、洗浄水量を増やすのが一番早いと思います。物理的に水を増やして、紙を残りにくくすることです。
後は、使い方を気を付けると言ったところでしょうか?
まとめ
エコ意識の高まりから、節水性能を極限まで高めた便器が増えました!
1.5Lペットボトル3本で流すのですから、それは厳しいですよ。。。なので、使い方も気をつけないといけないと言うことです(´∀`)
まあ、製品化してんだから、気にせず使って節水ですって製品出しくれよ!って思いますね(^O^)