『リクやん』お役立ちブログ
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新築で後悔したこと⑥「南面窓の日射対策」

窓といえば、冬場の熱の逃げ道!断熱性の高い窓(サッシ)使って、暖房の効率を高めることで、安心・快適で、省エネ効果の高い家になります。ただ、1点忘れていたことがありました・・・(T ^ T)夏の日射熱対策です・・・南の窓から灼熱の太陽光が入ってきます・・・我が家の失敗と対策をご紹介します!!

南面の窓の役割

これまでの記事でも、紹介してますが、窓は家の中で、内と外を繋ぐ唯一の部材です。玄関ドアもですが。

光、風、熱、水、景色が出入りする場所です。取り入れたい物(光、風、熱)と、取り入れたくない物(水、熱)があります。

熱が二回出てきていますが、冬場は熱を取り込みたい、でも夏場は要らない、という事です!

これをうまくコントロールできるように、開口部(窓)とその周辺部材を設計する必要があります。

この中で、南面からの太陽の影響が1番大きいため、南の窓が大切になります。

太陽は東から南を通って、西に沈む!

夏場は南面の太陽の熱を如何に遮るか、冬場は南面の熱をどう取り入れるか、が大切になります。

我が家は、冬場のことばかり考えて、夏の対策を疎かにしてしまいました( ; ; )

冬場の対策

冬の対策は、家の中の熱を如何に逃さないか。日中の太陽の熱を、如何に取り込むか!をかんがえます。

家の中の熱を逃さないためには、開口部(サッシと玄関)の性能を上げることです。樹脂サッシや断熱性能の高い玄関ドアなどを使うこと。

次に、太陽の熱を取り入れる方法は、太陽光を遮る物を、作らないことです。

  1. 南に建物がないこと
  2. 常緑樹がないこと
  3. 軒が出過ぎていないこと
  4. 日射遮蔽ガラスをつかわないこと

をする事で、冬の日中に太陽光を室内に取り込む事が出来ます。

これは、リビングに光を入れて、明るくしたいと言うのと同じです。殆どの家で取り入れていると思います。

夏場の対策

我が家で、失敗したのはコレです(°_°)

夏場は、南面の窓から大量の日射熱が入ってきます!!エアコンの効きを左右する程の熱です。。。

リビングの南面に大きな窓を設けるケースが多いと思いますが、その窓が冷房の効率を悪くします!

対策としては

  1. 庇を付ける
  2. シェードを付ける
  3. 落葉樹を植える
  4. 遮熱ガラスを使う

などがあります。

ですが、冬場は熱を取り入れたい!ですが、夏場は熱を遮りたい!と言う、相反することを同じ窓に求めている訳ですから、少々、工夫が必要となります。

これが答え→庇を付ける

答えはこれです!南面の窓には、庇が一番有効です。

夏場は太陽の高度が高く、冬場は高度が低くなります。これを利用して、夏場の高い角度からの太陽光を庇で遮って、冬場の低い角度の太陽光を取り込むと言う考え方です。

国立天文台天文情報センターより引用

 

では、夏場の太陽光を遮って、冬場は取り込む軒の出幅は、どのくらいなのか?それは、窓の高さ寸法の1/3程度の長さの軒を出すと良いと言われています。

 

庇/SANWA COMPANY HPより引用
軒/DAIKEN HPより引用

この対策により、ガラスは通常の日射取得型のガラスで、夏場は遮り、冬場は取り込むことができます。

 

シェード

これは、リフォームでも取り付けが可能です。ゴーヤのカーテンや、スダレと一緒です。

違いは、自由に出し入れが出来ること、デザイン、日射熱を効率的に遮る生地があると言う点です。

LIXIL HPより引用

こう言うヤツですね!自由に出し入れが出来、太陽の熱を80%以上カットしてくれます。

ただし、設置出来るのは、引き違いの窓だけです。滑り出しなどの装飾窓には、設置出来ませんよ!

枠付(サッシの枠に取り付け)するタイプであれば、プロでなくても取り付けは可能です。

 

落葉樹

これは、上手くいくかは微妙ですが、夏場は青々と葉っぱが付き、冬は紅葉して葉っぱが散ってしまう落葉樹を植えることで、日射をコントロールすると言う方法です。

これは、かなりレベルが高いですね・・・

 

遮熱ガラス

こちらは、LOW-Eガラスという、特殊金属膜を貼ったガラスになります。

部屋内側に貼った場合は、部屋の中の熱を外に逃さない→冬向けガラス(高断熱タイプ)

外側に貼った場合は、外の熱を中に入れない→夏向けガラス(遮熱タイプ)

と言うことになります。今回の遮熱タイプは夏向けの、外部の熱気を遮るタイプになりますが、冬場も夏を遮ってしまうので、ベストな選択とは言えないです!

AGC HP より引用

まとめ

最近では、国の政策もあり、高気密高断熱住宅やZEH、省エネルギー住宅などが、増えてきています。そのため、冬場の断熱を高ている住宅がたくさん出回ってます。しかし、四季のある日本では、冬場だけでなく、夏場の暑さ対策も考える必要があります。

我が家は、見事に忘れていました・・・(T ^ T)

何点か、方法を上げましたが、新築では、庇を出すのが一番効率が良いです!

リフォームでは、シェードをつけるのが手取り早いです!

 

我が家は、2階リビングで、窓が大型のFIXと縦滑り窓のため、シェードがつけられません(T ^ T)

 

皆様は是非、忘れずに夏対策を実施して下さい!!

ABOUT ME
リクやん
最近、家を新築した38歳の3児のオヤジです。住宅関連業界に務める私が、仕事を離れて、自由なことを書いています!!普段、仕事では言えない、本音や私見、偏見タップリです( ̄▽ ̄) 家のプランニングやメンテナンス、暮らしに関する情報を、新築した実体験も交えてプロの視点で発信しています。その他、ビジネス関連やバスケットボール関係の商品レビューもアップしています。
リフォームは必ず相見積もりをとりましょう!

リフォーム工事は、新築工事と違い一定の基準がありません。その家ごと、依頼する業者毎に工事の提案や内容がことなります。特に、適性価格と言う物が分かりにくいものです。

リフォーム依頼の場合は、必ず3社以上の見積もりをとりましょう!

 

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