毎日の調理の際に使うレンジフード!その性能で一番気になるのは、清掃性ではないでしょうか?そんな気になる清掃性を各メーカーの代表的なレンジフードで比較しました。
- LIXIL『よごれんフード』
- クリナップ『洗エールレンジフード』
- TOTO『ゼロフィルターフード』
- パナソニック『ほっとくリーンフード』
- タカラスタンダード『ホーロークリーンレンジフード』
レンジフード の役割
レンジフードの基本的な役割は、調理によって発生する「匂い」「油分」「熱」を室外へ排出することです。そのため、「吸引力」が重要な機能となります。
それ以外にも最近の間取りではLDKが一体となった空間が多く、「音」や「デザイン」といったこともレンジフードには大切な役割となってきています。
そんなレンジフードの「性能」「役割」の中でもユーザーが一番気になる事は、お掃除のしやすさ「清掃性」である事は間違いないと思います。
レンジフードは毎日使用するキッチンで一番汚れる部分であり、家中でも1.2を争う掃除の面倒臭い場所の一つではないでしょうか?
現在、色々なメーカーから掃除が圧倒的にしやすいフードが発売されております。
そんな最新フードを個別にカタログを見ていたのでは、分かりにくい部分を清掃性に特化して比較・ランキングしていきたいと思います。
各社レンジフードの比較
LIXIL『よごれんフード』
- 普段のお手入れはカンタン拭き掃除。オイルトレーは油をサッと拭き取って洗うだけ
- 回転ディスクのお手入れは3ヶ月に1回程度でOK
LIXILHPより引用
LIXILの『よごれんフード』は、お掃除が一番面倒なファンの手前にオイルスマッシャーというディスクを設置し、高回転で空気と油に分解して奥のファンに油汚れが侵入しないようになっている。
中のフードのお掃除はいらないが、「フード全体」と「整流板」「オイルトレー」「ディスク(3ヶ月に1回)」4点のお掃除が必要となる!!お手入れは楽なサイズになっている。
また、ディスクで汚れを95%カットするため、外壁に油の汚れがつかないこともポイントのようです。
クリナップ『洗エールレンジフード』
フィルターをファンと一体化させた新構造のファンフィルターをお湯で浸け置き洗い。お湯を掻き揚げる動作によって生じる水流を繰り返し衝突させることで汚れを除去。排水は排水トレイに溜まります
- STEP1:給湯トレイにお湯(40~45℃)を入れて本体にセット
- STEP2:洗浄ボタンを押すと集めた油汚れを自動洗浄(約10分)
- STEP3:排水トレイの水を捨てる
- 給湯トレイにお湯(40~45℃)を入れて本体にセット。洗浄ボタンを押すとファンフィルターに集めた油汚れを自動洗浄。約2ヶ月に1回の洗浄で約10年間ファンフィルターを取り外さずにお掃除が可能です。
クリナップHPより引用
『洗エールレンジフード』は従来別体のフードとフィルターを一体型にし、一体型のファンを2ヶ月に1度お湯を入れて全自動でお掃除するだけで、10年間ファンフィルターを取り外さずに使用できるというものです。
こちらも、「フード本体」「整流板」「給湯トレイ」と「排水トレイ」4点のお掃除が必要となります。
ただ、トレイについては2ヶ月に1度の掃除でOKです!!
樹脂製だからトレイ自体の掃除とお湯を入れるのが面倒かなぁ?!
TOTO『ゼロフィルターフードeco』
整流板によるすき間風現象で、下から吸い込む力をパワーアップ。ファンの回転によって発生する遠心力で、排気中の油分を分離。目詰まりを起こすフィルターがなく、吸い込む力が落ちません。分離された油分はオイルパックに回収されます。
TOTOHPより引用
『ゼロフィルターフードeco』は、LIXIL・クリナップとは逆の考え方をしています。
フィルターを無くして、ファン自体の遠心力で油汚れを吹き飛ばすというものです。ですので、お掃除が必要なのは、「フード本体」「整流板」「オイルトレー」「ファン本体」4点ということになります。
ファンの構造が複雑な為、ファンの掃除が面倒かな?!
一番、そうじが面倒な中のファンがあるので、清掃性が良いとは言えない。
パナソニック『ほっとくリーンフード』
「ラクウォッシュプレート」でほとんどの油を捕集。さらに運転終了後、「油トルネード機能」によりファンが自動で高速回転、ファンに付着した油を吹き飛ばします。この2つの効果で10年間使用してもファンの汚れは従来品の1年分※1しかたまらない設計です。
『ラクウォッシュプレート』も1年に1回洗うだけ!
パナソニックHPより引用
『ほっとくリーンフード』は80%の油汚れをプレートで取り除き、残りの20%はファン自体の遠心力で吹き飛ばしてラクウォッシュプレートにたまるという形式で、TOTOと同じくフィルターを設置しないという方式になっています。
TOTOとの大きな違いはファン自体を洗わなくても10年間で1年分の汚れしかつかない仕様ですし、プレートも年1回のお掃除で良いという優れものです。
つまりお掃除が必要なのは、「フード本体」「整流板」「ラクウォッシュプレート(年1回)」3点という事になり、これまでの4商品の中でお掃除部位・頻度共に圧倒的に少ないです。これは優秀!!
「本当に遠心力だけでファン本体の油分が飛ばせるのか?」「飛ばされた油分の通り道は掃除しなくて良いのか?」ここは、少し審議が必要な気がしますが・・・
タカラスタンダード『ホーロークリーンレンジフード』
タカラスタンダードHPより引用
『ホーロークリーンフード』は従来のフードと同様に、「フード本体」「フィルター」「整流板」「オイルトレー」「中のファン」の5点全てを掃除する必要があります。
ですが、ファン本体以外の全ての部材がホーロー素材で出来ており、傷にも汚れにも強い仕様になっていますので、簡単にお掃除することが出来ます。
(ファン自体は他と同じ親水性コーティングとなります)
「ホーロークリーンフード」は、ホーローではあるものの、掃除部材が多いし、中のファンの掃除が一番面倒ですね。
まとめ
商品名 | お掃除必要部位 |
よごれんフード | ・フード本体・整流板・オイルトレー・ディスク(3ヶ月に1回の掃除) /食洗機不可 ・油分95%カットで外壁に汚れが付きにくい。 |
洗エールレンジフード | ・フード本体・整流板・オイルトレー・洗浄用トレイ(2ヶ月に1回) /食洗機不可 ・油分は外にでる |
ゼロフィルターレンジフードeco | ・ フード本体・整流板・オイルトレー・ファン本体 /食洗機不可 ・油分は外に出る |
ほっとくリーンレンジフード | ・フード本体・整流板・ラクウォッシュプレート(月1回の掃除)/食洗機可 ・油分80%カットで外壁に汚れつきにくい。 |
ホーロークリーンレンジフード | ・フード本体・整流板・オイルトレー・フィルター・ファン本体 /食洗機可(ファン本体は×) ・油分は外に出る |
各社それぞれの工夫と特徴がありますが、掃除の必要部位と掃除の頻度を比較するとパナソニックのフードが少し抜けているなという感じがします。
食洗機にも対応しているのがポイントが高い。
ただ、食洗機不可の物は、フッ素コーティングがされているため、対応出来ない。
1位『ほっとクリーンフード』
2位『よごれんフード』『洗エールレンジフード』
3位:『ゼロフィルターレンジフードeco』
『ホーロークリーンレンジフード』はホーローでお手入れしやすいという点は注目ポイントですが、その他のフードがお掃除しなくて良いという設定に対して、掃除しないといけない部位が多いという点で1歩出遅れているという感じがします。
また、その他の注目ポイントとして、油分が外にそのまま排出されるかどうかという点です。油分が外に排出されると外壁に垂れて、フード周りに垂れたような跡がつくアレです!!
よごれんフードでは95%、ほっとくリーンフードでは80%をカットするため、外壁の汚れも付きにくくなるということです。
あくまで、私見ですが、参考に見ていただければと思います。