異常気象により、台風が頻繁に上陸し、大型化している。毎年、過去最高風速を更新し、これまでの設備では防ぎきれない。
見た目重視で、シャッターを付けなかった家も検討しなければいけない時期に来ている。
今回は、後から付けれる「リフォーム用シャッター」をご紹介しておきたい。
【メリット】
・高性能の耐風圧シャッターで安心感アップ。
・防犯対策にもなる。
・その他快適機能も追加できる。
・施工も1日で完了。
【デメリット】
・見た目がゴツくなる。
・開け閉めが面倒
・壊れると修理費が高い(電動)
なぜシャッターは必要か?台風をみくびるな
今、シャッターを設置する目的は、確実に防災目的だと思います。どんどん、大型化する台風に対して、防犯ガラスや、養生テープで凌ぐのは無理があります。
台風の発生時に怖い点は2つ。
●物が飛来して来て、窓ガラスを突き破って家の中に入ってくること。
これにより、亡くなられた人もいるという報道が出ています。
2階にいた方でも、亡くなられた事例があるくらいです・・・。
●次に、割れた窓から入った風で屋根が飛んでいく。
嘘みたいな話ですが、これも事実あったことです。
こうなると、雨は振り込むし、近隣に迷惑がかかるし、修理は不可能だと思います。
こういった事態を防いでくれるのがシャッターです
なので、この災害が頻発する日本に置いて、シャッターが見直されています!
シャッターのメリット
防災
1番の目的はこれではないでしょうか?
シャッターであれば、ある程度の風圧や飛来物を防ぐことができます。
2Kg相当の植木鉢を風速44km/hで飛来した想定の実験です。
【複層ガラスに養生テープで、飛散防止対策を実施した窓】
養生テープだけだと、窓ガラスを突き破って、部屋内に侵入してしまっています。
【シャッターを設置】
植木鉢は、シャッターや雨戸を貫通することはありませんでした。
このように、シャッターを設置することで、一定の飛来物を防ぐことができます。
防犯
一昔前のシャッターをつける理由の一番は、防犯対策でした。
ですので、1階のみシャッターが標準仕様!なんて工務店・ハウスメーカーが一杯ありました。
ですが、最近では見た目重視で、防犯ガラスに取って変わられたのが実情です。
ただ、シャッターをつけることで、2重になるし割ることは難しくなるので、防犯対策に有効であることは間違いありません。
快適性能
- シャッターは開け閉めが面倒で、開けっ放しになる
- 閉めたままだと暗い
- 開け閉めの時に手が汚れる
- 重い
シャッターに対する負のイメージを持たれる方が多いです。
ただ、最近のシャッターはすごく高性能になっています。
まず・・・
電動シャッター 多機能リモコン
タイマーで時間になったら、勝手に開いて、勝手に閉まる
リモコンで開く
場所ごとに、いっぺんに開く!
このように開け閉めが電動で簡単に行えます。
通風スリットシャッター
シャッターを閉めた状態で「光と風」を通すスリットを開けることができるタイプです。
これにより、シャッターを閉めたまま(防犯したまま)換気をしたり、外部からの目線を遮りながら光を取り込んだりすることが出来ます。
これは、ほんとに便利機能です。
耐風圧シャッター
耐風タイプのシャッターが発売されています。
1200Pa(パスカル)という耐風圧性能で、風速62mまで耐えることが出来ます。
大型台風でも安心の性能です。
簡単施工で最短1時間施工
現場の条件により、設置の可否や時間は変わってきますが、最短で1箇所60分での施工が可能です。
最近は、色々なリフォーム工事が短時間で施工できる工法が出てきている。
デメリット
見た目
シャッターを敬遠する人の理由の多くが、「見た目」です。
窓のデザインや配置に拘った家が増えている中で、シャッターはどうしても野暮ったく見えてしまうのは事実です。
シャッターがつくとこうなりますって言う、前向きなビフォーアフターの写真なのですが、シャッターはない方がスッキリしますね!
こればかりは、どちらを優先するかは、家庭や環境によってかわるものですね。
開閉が面倒
これは、電動シャッターで解決できる部分ではあります。
ただ、電動シャッターは高い+壊れる。壊れたら、数万円〜10万円のお金が掛かるケースが多いです。
やはり、便利なものは高い。
壊れる
開閉が面倒にも書きましたが、面倒だから、電動にしたら壊れた!
こわれたら、修理費が5万円掛かった!
なんてことはザラです。ある程度の費用は見込んで設置する必要があります。
壊れて、いざと言う時に使えなかったら、つける意味ないですからね!
引き違い窓にしか設置できない
基本的には、引き違い窓にしか設置出来ません。
上げ下げ窓、滑り出し窓、FIX窓、突き出し窓・・・全てダメです。
これらの窓は、防犯ガラス等に変更するしか対応がありません。
ただ、大開口の窓は大体引き違いです。
2階設置には足場が必要なケースも。
リフォームでの工事の場合、バルコニーなどの掃き出し窓への設置は問題ありません。
ですが、それ以外の場所の腰窓などへの設置を希望する場合は、部分的なものであっても足場の設置が必要になります。
その場合は、15万円〜40万円程度の余分な費用が掛かってしまいます。
取付費用
ざっくりですが・・・取付込みの金額で
16520サイズ(H165cmW200cm)電動シャッター:25万円程度
16520サイズ(H165cmW200cm)手動シャッター:10万円程度
と言う感じでしょうか。
おすすめ商品
LIXIL「スマート電動タイプ」
風や光を取り込みながら、目隠しや防犯のできる「採風タイプ」の機能を備えています。
加えた、リモコン操作はもちろん、スマートフォンでの操作も可能なので、ベッドの中からスマホで開け閉め!
なんてズボラなことも、出来てしまいます。
YKKAP「「耐風シャッターGR」
リフォームシャッターでも、がっちり耐風性能を備えたシャッターです。
通常のシャッターが800Pa(風速44m)に対して、耐風シャッターGRは1200Pa(風速62m)と圧倒的な性能を実現しています。
もちろんリフォームでの簡単施工も可能です。
こんな人におすすめ
- 強風エリアに住んでいる
- 見た目とり防災重視
- カーテンを開けて生活したい
メリットのところに書いた内容に連動していますが、やはりある程度見た目の部分とコストの部分は妥協する必要があります。
ですが、安心感が買える!
ということです。
ご自身での施工は難しいので業者に任せましょう。